インプレッションシェアの考え方と改善の方法
この記事では「インプレッションシェアの考え方と改善の方法」ということで、企業のマーケティング担当者・広告運用者の疑問を解決します。
インプレッションシェアとその損失率について
インプレッションシェアとは、検索広告やディスプレイ広告において、広告が表示可能な状態であった回数のうち、実際に広告が表示された回数の割合のことです。
この割合が低いと、本来表示されるはずだった広告が表示されず、機会を損失している状態が続いてしまいます。
そのインプレッションシェアの割合が低い時に見るべき指標が、インプレッションシェア損失率です。
この指標は何が要因でどのくらいの割合を損失しているのかを把握することができるもので、適切な改善施策の手助けとなります。
広告の管理画面で確認できるインプレッションシェア損失率には下記の2種類があります。
・インプレッションシェア損失率（ランク）
↳主に広告ランクの影響で損失をしている割合を表示しています。
・インプレッションシェア損失率（予算）
↳主に予算の影響で損失をしている割合を表示しています。
ここからは、それぞれの場合に取ることができる改善施策について解説していきます。
インプレッションシェア損失率（ランク）の改善方法
ランクによる損失率では、広告が掲載可能だった回数のうち、広告ランクの低さによって広告が表示されなかった割合を表記しています。
そのため、広告ランクを上げることが改善方法となっており、主に下記の施策が考えられます。
・入札単価を上げる
競合に比べて、自社が設定している入札単価が安すぎると、オークションに負けてしまい広告が表示されなくなってしまいます。 手動入札・クリック数最大化の場合には上限CPCを上げる、目標CPAの場合には目標を上げることで入札単価を強化することができます。
・品質スコアの改善
品質スコアは入札単価を決める重要な要素で、スコアの高低によって入札単価が変動します。
品質スコアに関しては、下記のコラムで詳しく説明していますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
「Googleレスポンシブ検索広告とは」
インプレッションシェア損失率（予算）改善方法
予算による損失率では、広告が掲載可能だった回数のうち、予算不足によって広告が表示されなかった割合を表記しています。 そのため、予算を最適化することが改善方法となっており、主に下記に施策が考えられます。
・日予算を上げる
・配信する地域や日時を絞る
予算に制限がある場合、配信する地域や日時を絞ることで、配信中に使用できる予算を上げることが可能となります。
・入札単価を下げる
日予算に対して入札単価が高すぎる場合にも損失率が上がってしまうため、入札単価を抑えることで日予算までに広告を表示できる回数を増やすことができます。
まとめ
今回はインプレッションシェアの改善方法について、2つの損失率からそれぞれの施策を説明いたしました。
インプレッションシェアの改善は広告の成果改善に大きく繋がることも多いため、お困りの方はぜひご活用ください！
