P-MAXの成果が悪化してしまった時にできること

この記事では「P-MAXの成果が悪化してしまった時にできること」ということで、企業のマーケティング担当者・広告運用者の成果改善におけるお悩みを解決します。
P-MAXにおいて調整できる項目
P-MAXは最適な配信面やターゲティングを自動的に調整してくれるもののため、管理にかかる工数の削減をすることができますが、その影響で、成果が悪化した際に運用者がコントロールできる範囲がとても狭く、改善の打ち手に困っている方も多いかと思います。
そんな時のために、今回はP-MAXの改善を行う際に、行うことのできる施策についてご紹介いたします。
配信面/検索語句の除外
ディスプレイ広告や検索広告において行う、配信面や検索語句の除外ですが、
どちらの面にも配信が出るP-MAXにおいても、こちらの設定は可能となっています。
ただ、その設定方法が異なっているため、今回は細かくご説明していきます。
①配信面の除外
ディスプレイ広告での設定同様、URL単位での除外が可能となっております。
ただ、キャンペーン単位での設定ができず、アカウント単位での設定となることに注意が必要です。
また、除外するURLを選定する際、どのような配信面に配信されているかについて確認が必要になると思いますが、P-MAXではディスプレイ広告と同じ方法での確認はできません。
「レポートエディタ」→「P-MAXキャンペーンのプレースメント」にて、レポートを表示し、そちらで確認することができます。
②検索語句の除外
検索広告のようにキーワード単位での除外は設定できず、除外キーワードリストのみで設定が可能となっております。
また、リストは自分で紐づけすることができず、Google側に紐づけ依頼を行い設定してもらう必要があります。
広告アカウントにGoogleの担当者が付いていない場合には、下記のフォームから依頼を行いましょう。
除外依頼フォーム
※現在、日本語には対応をしておりません。
オーディエンスシグナルの追加
P-MAX配信において重要な要素の1つにオーディエンスシグナルというものがあります。
ここでは、関連のあるキーワードやオーディエンスリスト、ユーザー属性の設定をすることが可能となっております。
ターゲティングではなく、ユーザーデータを学習させるための機能になりますので、必ずしも設定した属性のユーザーに対して配信がされるわけではありませんが、データに基づいてCV見込みの高いユーザーに対して配信することができるため、設定をしておきたい項目です。
P-MAXの成果が悪化している際には、こちらの変更・追加を行うことで、配信するユーザー層を変えることができるため、改善施策の一手として考えられます。
配信デバイス調整
P-MAXでは、デバイス毎の入札単価調整比を設定することができないため、対象となる全てのデバイスに配信が出てしまいます。
そのため、決まったデバイスで成果が悪い時にも調整をすることが出来ません。
ただ、一時的に配信先デバイスが偏り成果が悪化している際には、
別の方法を用いることで、配信するデバイスを絞ることが可能となっております。
※入札単価調整比のように、配信を全く出さないということはできず、あくまで配信量を抑えることのみ可能です。
・季節性の調整額
Google広告の管理画面の、「ツール」→「調整額」→「季節限定」において設定できるもので、一定期間に予測されるCVRの変化を、入札価格に反映するというものになります。
特定のデバイスに対して、特定期間に予測されるCVRの引き下げを行うことにより、入札価格を下げ配信量の抑制を行うことができます。
ただ、この設定はあくまで季節性やセールなどの影響を受けると考えられる際に行うものなので、長期間の設定は推奨されておりません。
そのため、一時的に成果の悪いデバイスで多く配信されてしまっているなどの状況の際に、短期間で配信するデバイスの調整を行い、機械学習を調整するという使い方が適しています。
まとめ
今回は、P-MAXの改善施策についてご紹介いたしました。
大部分が自動化されているキャンペーンのため、運用者側で調整できる部分が少ないものにはなりますが、改善が必要な場面は多々あるかと思います。
改善の打ち手に悩んでいる方は、今回ご紹介した施策をぜひ参考にしてみてください。
ただ、上記の施策を行っても成果が改善されない場合があります。
原因としては、広告運用の際に頭を悩ませることが多い、不正な流入やコンバージョンなどが考えられます。
その際には、無料で導入ができる不正クリック対策ツールのX-logをぜひお試しください!