不正クリックの発生前後で起こる事象

「不正クリックって聞いたことあるけど、実際にされたら、どんなことが起こるんだろう?」

この記事では、このような疑問を抱えた方に向けて、
リスティング広告で不正クリックがあった際に起こる事象について紹介します。

不正クリックとは
不正クリックとは1クリック単位で課金されているネット広告(CPC広告)に対し、競合他社などが自社内で、または、不正クリック代行業者を使って意図的にクリックを繰り返し、無駄な広告費を発生させる行為を指します。
不要クリックとの違いなど、詳しい内容についてはこちらの記事に記載しております。

まずは、不正クリックが発生している予兆について、説明します。

ターゲットになっているキーワードのクリック単価が急に高騰

「これまでと同じ広告費で広告出稿しているのに、コンバージョンが減った」
と感じた場合は、ターゲットにしているキーワードのクリック単価を確認してみてください。
クリック単価が急に高騰していたら要チェック!
場合によっては、背後に競合他社の影が潜んでいるケースがあります。

クリック単価が急に高騰する主な理由には、以下の3つです。
① 季節や社会情勢の変化
② 競合他社の広告出稿
③ 資本力が高い企業の広告出稿

季節や社会情勢の変化

季節や社会情勢により、広告費は大きく変動することがあります。
例えば、看護師の転職サイトは通常約700円のクリック単価ですが
新型コロナウイルスが拡大した際は、約5000円まで広告のクリック単価が高騰しました。

競合他社の広告出向

競合他社が、新しく広告を出稿するようになったことで、クリック単価が高騰するケースもあります。
広告は、1位と2位でクリックされる数に大きな開きがあり、1位であることが重要になります。
このことはGoogleやYahooも公式で謳っているため、広告運用者は基本的に1位を狙いにいきます。
しかし、コンバージョンが取れるキーワードはそれほど多くないため、競合他社が増えるほど同じキーワードを争うことになり、結果的にクリック単価が高騰するのです。

資本力の高い企業の広告出稿

資本力が高く、広告費もふんだんにある企業で新人のマーケターが広告運用を担当した場合、必要以上に広告費を支払い続けることがあります。

その場合、広告費が数十倍にも跳ね上がることもあるのです。
もちろん、それだと費用対効果が合わないのですが、広告運用者がそれに気づくまでは広告費の高騰が続きます。

この場合、多くは1ヶ月ほどでクリック単価が元に戻ります。

以上の内容をご覧になってお気づきになられたかと思いますが、
広告のクリック単価が高騰する背景には、競合他社の存在があります。

そして、広告でのポジション争いにおいて、不正クリックの存在が見え隠れします。

広告費の予算消化が早い

競合他社があなたの出稿した広告よりも上位に表示させ続けたいと思った場合、正攻法は広告費(クリック単価と出稿金額)を上げることです。

しかし、それが可能なのは資本力のある大企業だけ。
予算を割けない会社が、資本力の高い企業を相手に正攻法で戦っても、まず勝ち目はありません。

そこで、ついつい手を出してしまうのが”不正クリック”です。

広告予算は、1日もしくは1ヶ月単位で設定され、設定した予算に達すると広告が表示されなくなります。

競合の広告が消えると、広告費をかけずとも自社の広告を上位表示させることができる、ということです。

実際に、社内に従業員に競合のクリックをさせている会社があったり、中には不正クリック代行業者に依頼している企業もあるのです。

もしあなたが出稿した広告が不正クリックを受けたなら、Googleの機能で1日にまんべんなく予算が消化されるようになっていても、昼過ぎに広告費を使い果たし、その日は広告が表示されなくなる、なんてことにもなりかねません。

その場合、広告費が無駄になってしまうというのももちろんですが、同時に広告を表示させられないことによる機会損失(=広告が出ていない時間の売上は「0」)も発生します。

もし不安に思われるようであれば、広告のクリックが発生している時間を確認してみてください。
一定時間にクリックが集中している場合、不正クリックを受けている可能性があります。

GoogleAdwordsの「無効なクリック」が増える

以前のコラムでもお話ししましたが、GoogleAdwordsの管理者画面に「無効なクリック」という項目があります。広告クリックはされたのですが、Googleが「無効」と判断し、課金されないクリックを指します。

無効なクリックの確認方法は、以下の記事に記載していますのでご参照ください。
無効なクリックの確認方法と対処法とは?|リスティング広告

しかし、「無効なクリック」は、広告主様から見て「無効」と思われるものをすべて排除しているわけではありませんので、広告主様目線で見ると多くの漏れがあります。

実際、ある貴金属買い取り業者様でGoogleAdwordsの「無効なクリック」が増えてきていると相談を受け、調査したところ、弊社で確認した不正クリックの内、GoogleAdwordsの「無効なクリック」が補足している数は30%程度でした。

先ず、GoogleAdwordsの「無効なクリック」を確認し、増えてきているようであれば、それが捕捉できていない不正クリックも増えている可能性があります。

まとめ

今回は、不正クリックの発生で起こる事象と、その背景について説明しました。

不正クリックは、広告費を無駄にし、本当に必要としているお客様に情報を届ける機会を損失させます。

もしあなたが、広告を運用するのであれば、不正クリックには十分お気をつけください。

当社では、広告担当者様に向けてX-log.aiというツールをご提供しています。
X-log.aiは独自のシステムでGoogleやYahooで無効なクリックと判断されないクリックも確認し、端末の遮断、IPや配信先リファラの除外登録を行うクリック対策ツールです。
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