CPA（顧客獲得単価）を下げる方法とは？
この記事では「CPA（顧客獲得単価）を下げる方法とは？」ということで、企業のマーケティング担当者・広告運用者の疑問を解決します。
CPA（顧客獲得単価）を下げる方法
CPAとはコンバージョン1件にかかった費用のことで、COST（広告費）÷ CV（コンバージョン数）で求めることができます。
それぞれをさらに分解すると、
COST=CT（クリック数）×CPC（クリック単価）
CV=CT×CVR（コンバージョン率）
となるため、
CPA（顧客獲得単価）を下げるためには「CPCを下げる」か「CVRを上げる」必要があることが分かります。
そこで今回は、それぞれの指標をどのようにすれば動かすことができるのかということについて、簡単に解説いたします。
CPC（クリック単価）を下げる
CPCとは広告の1クリックにかかる費用のことです。
CPCにCT（クリック数）をかけたものがCOST（広告費）となるため、この数値を下げることがCPAを下げることに繋がります。
CPCを下げる方法としては主に下記の3つがあります。
1.広告の品質スコアを高める
広告を表示する際に行われるオークションにおいて重要な要素は、CPCと品質スコアになっているため、品質スコアを高めることにより低いCPCで広告を表示することができます。
品質スコアの構成要素や改善方法に関しては「Googleレスポンシブ検索広告とは」という内容のコラムで解説しているため、気になった方はぜひ読んでみてください。
2.競合の少ないキーワードで配信をする
競合性の高いキーワードではCPCが高騰してしまう傾向があります。 サービス・商品に特化したキーワードやロングテールキーワードなどの配信をすることで、競合が少なくなりCPCを下げることができます。
※ロングテールキーワードとはー検索ボリュームが少なく、3~4語の複数語の組み合わせで構成されたキーワードのこと。ニッチキーワードやスモールキーワードとも呼ばれる。
3.上限CPCを設定する
上記の方法でもCPCが高い状態になってしまう場合には、上限CPCを設定するという方法もあります。 自動入札の場合、明らかに高いCPCでも広告を表示させる動きをするため、CPCの高騰が発生しやすくなっています。 そのため、上限CPCを設定することで、CPCのむやみな高騰を防ぐことができます。
CVR（コンバージョン率）を上げる
CVRとは総クリック数の何％がコンバージョンに至ったかという割合のことです。
CVRにCT（クリック数）をかけたものがCV（コンバージョン数）となるため、この数値を上げることがCPA（顧客獲得単価）を下げることに繋がります。
CVRを上げる方法としては主に下記の4つがあります。
1.CVに繋がらないキーワードの停止・クエリの除外をする
CVに繋がっているキーワードやクエリに配信を寄せていくことによって、CVする可能性の高いユーザーに配信をすることができます。
2.広告文を改善する
広告文とサービス・商品内容がズレていることで、せっかくサイトを訪問してきたユーザーが離脱してしまう可能性が高まります。そのため、広告文とサイト内容を合致させることで、本当にサービスや商品に興味のあるユーザーを流入させることができ、CVRを上げることができます。
3.ターゲティングの見直しを行う
配信地域や時間帯、年齢などによって配信結果が異なる場合があり、その場合にはターゲットを絞ることで、よりCVに繋がる可能性が高いユーザーに配信をすることができます。
4.サイトを改善する
上記を行っていてもサイト離脱率が高くCVRが低い場合では、サイト自体に問題がある可能性があります。ユーザーが利用しやすく欲しい情報が手に入るサイトに改善することで、離脱を防ぐことができCVRを上げることが可能となります。
まとめ
今回はCPA（顧客獲得単価）を下げる方法について、大きく2つに分けてご説明いたしました。 WEB広告を運用していると必ず直面する問題ですので、お困りの際にはぜひこちらを参考にしてみてください。
