2023.11.02

Googleレスポンシブ検索広告とは

Googleレスポンシブ検索広告とは、複数の広告見出しと説明文のオプションを入力することで、ユーザーにとって最も関連性の高い組み合わせの広告が自動的に表示されます。
広告見出しと説明文を複数入力することで、検索語句の一致率が高まり、オークションでの入札が増え、より多くの潜在顧客にアプローチができます。最大で15個の見出しと4個の説明文を追加することができるので、全て埋めることで広告の機械学習が効率よく行うことができます。

広告文が平均クリック単価を左右する

クリック課金形式のリスティング広告にとって、いかに低い入札単価で配信枠を獲得するかが重要となってきます。平均クリック単価の改善はサイト改修など一定期間時間のかかるものではなく、短期間で成果を改善できる可能性があります。成果が悪化してきたと感じたとき、広告の有効性を表している「品質スコア」を確認してみてください。この品質スコアの悪化が平均クリック単価を悪化させているかもしれません。では品質スコアとは何か、改善するにはどうしたらいいのか見ていきましょう。

品質スコアとは

品質スコアはユーザーにとって有益な広告になっているか、広告の品質をスコアで表示しているのものになります。スコアは10段階で評価され、キーワード単位で確認できます。品質スコアが高ければ、そのキーワードを検索したユーザーにとって広告が有用であることを表しています。品質スコアが高ければより低い単価でオークションに勝つことができ、クリック単価が改善されます。この品質スコアの評価項目は、
・推定クリック率
・広告の関連性
・ランディングページの利便性
の3つになります。平均的なスコアはおよそ5～7程度とされており、上記3つの項目の評価を上げることで改善されます。それぞれの項目は「平均より上」「平均」「平均より下」のステータスで表され、「平均より上」を目指して改善していきましょう。ではそれぞれの項目をどう変更すればいいのでしょうか？

①推定クリック率

広告が表示された場合にクリックれる可能性の高さを示すものです。ただしリアルタイムで反映されるクリック率ではなく、過去のクリック数やインプレッション数から算出されます。クリック率が低いと広告が表示されてるのにクリックされていない＝品質の低い広告と判断されてしまいます。推定クリック率を上げるためにキーワードと広告の文章に関連性を持たせ、ユーザーが好みよりクリックされやすい広告文になっているか確認してみてください。

②広告の関連性

Google広告で配信しているランディングページと設定しているキーワードの関連性を示すものになります。ユーザーが検索したキーワードに合致しやすい広告文を設定することで評価が高くなります。ターゲットとしているキーワードを広告文に入れ、ユーザーが検索した語句と広告文が合致しやすくなることで広告の関連性を上げることができます。またランディングページに含まれている言葉をキーワードや広告文に含むことで、配信している広告とそれをクリックしたユーザーの目的が合致しやすく、離脱率を下げることにつながります。

③ランディングページの利便

ランディングページの利便性は、配信しているランディングページの有益性や情報の信頼性、サイトの操作性を評価するものです。ランディングページそのもののわかりやすさやオリジナル性がポイントとなります。推定クリック率や広告文の関連性と違い、ランディングページの改修で改善することができ、サイト改修の際には下記の点を意識してみましょう。
・オリジナルコンテンツがあるか
・ページの読み込み速度
・ページの操作性
・信頼性が高く有益な情報を入れられているか
特に有益な情報の記載やオリジナルコンテンツは、品質スコアだけでなくコンバージョンレート（CVR）を上げることにもつながります。

レスポンシブ検索広告の位置固定機能

レスポンシブ検索広告では、デフォルトで、広告見出しと説明文は順不同で表示されます。ただし、位置固定機能を使用することで、特定の広告見出しと説明文を広告内のどこに配置するかを決めることができます。設定上は位置を固定することができるのですが、自動学習を妨げる可能性があるので、Googleの仕様上は位置固定機能は推奨されていません。どうしても固定するキーワードがある場合、広告の関連性が下がってしまうため、ほかの項目で品質スコアを上げて平均クリック単価を改善しましょう。