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2025.12.08

広告指標でみるアドフラウド

広告指標でみるアドフラウド

この記事では、アドフラウドが広告指標にどのような異変をもたらすのかを、マーケティング担当者・広告運用者に向けてわかりやすく解説します。
日々の数値に潜む不正のサインを理解することで、アドフラウド対策の第一歩を踏み出せる内容です。

アドフラウドによる異変はどこに現れる?

アドフラウドの手口は年々巧妙化しており、完全に防ぐことが難しくなっています。しかし、その影響は必ず広告レポートの「数値」に現れます。

この記事では、普段目にする広告指標に着目し、どのような変化がアドフラウドのシグナルとなるのかを整理して解説します。

アドフラウドによって現れる主な広告指標の異常

アドフラウドが発生すると、次の3つの指標に異常が出やすくなります。
・CTRが不自然に上昇する
・CPCが低すぎる or 高すぎる
・CVRが急落する
順に解説します。

① CTR(クリック率)が不自然に上昇する

CTRは広告の魅力度を示す重要指標ですが、不正が混入した際に真っ先に乱れる数字でもあります。
・CTRだけ急上昇している
・なのにCVRが変わらない、または低下している
・特定のプレースメント・アプリだけ突出してCTRが高い
・設定を変えていないのにCTRが2〜3倍へ急増
これらは、不正クリックやボットが発生している典型的なシグナルです。

② CPCが低すぎる or 高すぎる

一見「CPCが安い=良い」と考えがちですが、アドフラウドはこの指標にも影響を及ぼします。

【CPCが異常に低い場合】
・Google検索面よりもCPCが低くなりやすい「検索パートナー」が狙われやすい
・その面で大量の不正クリックが発生すると、CPCが大幅に低下
・単一キーワードでクリックの水増し → CTR上昇 → 品質スコア上昇というケースも

【CPCが急騰している場合】
・競合による嫌がらせ的な不正クリックの可能性
・あえてCPCの高いクエリを狙ってクリックするため、広告費が大きく浪費される

急なCPC変動は、アドフラウドの可能性を疑うべきポイントです。

③ CVR(コンバージョン率)が急落する

CVに直結するため最も気づきやすい異常です。
・クリックが増えているのにCVが減っている
・特定媒体だけ極端にCVRが低い
・新規ユーザーの直帰率・滞在時間が不自然
これらは、「質の低い(もしくは不正な)ユーザー」が流入している可能性を示す強いサインです。

広告指標以外に表れる異常サイン

広告指標だけでなく、より詳細な行動データを確認すると不正の痕跡が見えやすくなります。

① LP(ランディングページ)の行動異常

不正ユーザーはLP内容に興味がないため、行動データに特徴が出ます。
・直帰率が異様に高い
・滞在時間が極端に短い
・同一IPから短時間で複数アクセス
・特定プレースメントでのみ行動が不自然
AIを使った「人間に見せかけるボット」も増えていますが、完全に隠しきれていないケースも多く、LP行動データは重要な検知ポイントです。

② 広告媒体とGoogleAnalyticsなどの計測指標との乖離

・広告クリック数が大きくズレている
– GoogleAnalyticsなどの一般的なアクセス解析ツールでは、クリック後すぐに離脱する挙動が解析できないため
– X-logの拡張タグで解析可能
・セッション数(訪問数)が大きくずれている
– BOTアクセスが多い場合、解析ツールごとに解析するかしないかのポリシーが違うため
媒体レポートだけを見ていると気づきにくいため、他の計測データを照らし合わせることが重要です。

まとめ

今回は、アドフラウドによって広告数値にどのような異常が現れるのかを解説しました。
・原因が特定できない数値の乱れ
・急激なCTR・CPC・CVRの変動
・他の解析ツールとの大きな数値の違い
これらはアドフラウドが発生している可能性があります。

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広告効果を正しく評価し、健全なマーケティング環境を維持するために、ぜひ一度導入をご検討ください。

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